ゲーマーが投資やってみた!

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AIの限界とこれから人間が伸ばすべき能力とは

こんばんは!
ピロシキです!

中田さんの動画を見て、気になったのでこの本を紹介しています。
AIが実際は夢のような機械では無いという点と、
ただそれでも人類にとって多大な影響を与えるという事を指摘した本です!
この本を読む前はホモデウスを読んで、全ての仕事がAIに代替されるのでは
という恐怖がありましたが、
AIで東大を合格するプロジェクトに参加していた筆者の
指摘によりそんなことは無いという事が分かりました。

著者:新井 紀子             紙の本の長さ: 288 ページ
出版社: 東洋経済新報社        発売日: 2018/2/2 

 

 

この本を読んで新たに気づいた事

AIによる東大入学プロジェクト 東ロボくんの実力

東ロボくんは世界史と数学の分野で高い偏差値を誇ったが、

国語と英語ではイマイチ伸びなかった。

しかし、2016年の進研模試 総合学力マーク模試・6月で
5教科・8科目950点満点で、平均点の437.8点を上回る525点を獲得し、
偏差値は57.1まで上昇している。
これは一部のマーチの学部に合格出来る実力はあることを示しています!

Siriの能力

実はSiriは「この近くのおいしいイタリア料理の店は」と
「この近くのまずいイタリア料理の店は」の意味の違いを理解していない

この理由としてこの本の中にこのように書かれています。

現在の情報検索や自然言語処理は、
基本的に論理で処理させることは当面諦めて、
統計と確率の手法でAIに言語を学習させようとしています。

つまり文章の意味がわからなくても、
その文章に出てくる既知の単語とその組み合わせから統計的に推測して、
正しそうな回答を導き出そうとしているのです。

 つまり、「おいしい」や「まずい」といった情報はあまり価値が無いと
判断されて、情報が落とされているということです!

Siriの中では「イタリア料理」というキーワードだけで、統計的にお店を探しているんだなと判断しているようです!!

実際に自分のSiriで試したらそのとおりなので驚きました!

 AIは確率・統計・論理に落とし込めない事は出来ない

AIは万能なように思えますが、現状の技術ではいくら、脳の動きを模した
ディープラーニングを使おうが、人間の知能まで落とし込む事が出来ません!

この理由がこの本で下記のように書かれています。

真の意味でのAIが人間と同等の知能を得るには、
私たちの脳が、意識無意識を問わず
認識していることをすべて計算可能な数式に置き換えることができる、
ということを意味します。しかし、今のところ、
数学で数式に置き換えることができるのは、
論理的に言えること、統計的に言えること、
確率的に言えることの3つだけです。

逆に言えば、僕らの脳と心の動きが完全に理解出来る日が来て、
全ての感情を電気信号で置き換えられたら、AIも心を持つという事ですね!

ただ、壮大な人体実験でもしない限り、そこまでは行かないと思うので、
その点は安心という事ですね!

「ホモデウス」という本の中では、遠い未来ではAIが人間を超える事を
悲観的な未来の1つとして予言していますので、そちらもオススメです!

人間はAIにできない仕事ができるか?

この内容が、この本における一番の主題です!

AIが万能ではない理由について言ったあとで、
それでも人間にとっては極めて驚異であると主張しています。

今後人間として残るであろう仕事は、
高度な読解力と常識、加えて人間らしい柔軟な判断が要求される分野です。

これらを行うためには読解力を基盤とする、コミュニケーション能力や
理解力が必要と指摘しています。

しかし「基礎的読解力調査」を独自に実施し、
世界でトップレベルの学力がある日本の中高生の読解力が
危機的状況にあると警鐘を鳴らしています。
これが本題でもある「AI VS 教科書が読めない子どもたち」の意味です!

具体的な問題の一例がこちらです

偶数と奇数を足すと、答はどうなるでしょうか。次の選択肢のうち
正しいものに○を記入し、そうなる理由を説明してください。

(a)いつも必ず偶数になる。

(b)いつも必ず奇数になる。

(c)奇数になることも偶数になることもある。

答えは当然(b)ですが、採点するのは「理由」の方です。

模範解答は以下のとおりです。

偶数と奇数は、整数m、nをもちいて、
それぞれ2m、2n+1と表すことができる。
そして、この2つの整数の和は

2m+(2n+1)=2(m+n)+1

となる。

m+nが整数なので、これは奇数である。

この問題を6000人の大学生(多くは新入生)に出したところ、
正答率は34%に過ぎなかったと指摘しています。

理系に限っても46.4%で半数に満たなかったのです。

一番多かった誤答が偶数を2nとして奇数を2n+1と同じ変数nを使うものでした。
これは連続した偶数と奇数の和しか示していないため、不正解となります。

しかしこれだけではなく、数多くの深刻な誤答が見られました。

例1:2+1=3、4+5=9のように。

例2:全部やってみたらそうなった。

例3:三角と三角を足したら四角になるのと同じで、
   四角と三角では四角にならないから

私大を偏差値でS、A、B、Cと分けたときに
BとCは文理によらず1/3以上が深刻なタイプの誤答があったのに対し、
国立Sクラスでは、文理によらずそのような答案はほぼ見当たらりませんでした。
更に国立Sクラスだけ正答+準正答の割合が70%以上でダントツで高い結果
となっています。

これらの内容から筆者は子どもたちの読解力が危機的状況であり、
AIに負けない為に読解力を鍛える事が大切であると説いています!

これからの行動目標

 データを集めて単純な整理をするような仕事はこれからどんどん価値が無くなっていく
という事が分かりました。

反対に、今起きているニュースの裏を読み解いたり、
推論する力がどんどん重要
になると思いました!

また、子供が生まれたときは、詰め込み教育にさせず、数学の公式の証明など
じっくり教えて、意味を教える点を心がけて見ようと思いました!

これをするためには、自分で考える力が更に必要なので、
これからも自分の意見をブログに書いていって鍛えるようにします!

ではまた!

この本のおすすめ度★★★★★

著者:新井 紀子             紙の本の長さ: 288 ページ
出版社: 東洋経済新報社        発売日: 2018/2/2