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残業はなぜ発生するのか データから検証していく「残業学」

こんにちは!
ピロシキです!

皆さんは残業がなぜ発生するのか考えたことはありますか?
そもそも仕事が多いから当たり前だろ!と思う人もいるでしょうし、
みんなが仕事してるから一人では帰りにくい!って人も
残業代が無いと生活出来ない!って人もいると思います!

この疑問について深く研究しているのが下記の本です!
残業が根付いた背景について説明し、12000人を対象に大規模調査で実態に迫っていき、残業をいかに抑制するかに焦点が当てられています!

著者:中原淳 / パーソル総合研究所   紙の本の長さ: 397 ページ
出版社: 光文社 (2018/12/20) 

 内容について

この本では最初に、残業の歴史と文化が根付いた背景について説明し、次に大規模調査での残業の実態について説明しています。
その後、残業に対して新たな定義として、「麻痺、集中、感染、遺伝」を定義し、それぞれの説明をしています。麻痺は長時間働くことで僅かに幸福を感じるワーカーホリックのような現象を指します。ここで注意点として、主観的な幸福度が増すだけで、健康問題などは残ったままです。集中と感染は言葉の通りで、遺伝は上司が残業をするタイプであると、部下もまた残業をしてしまうという現象を指します。
ここに更に経済的な残業代依存という問題提起を加えて、これらの問題点の解決法を模索していく本です。

 

本の感想

序盤の大規模調査にて業種毎の残業時間の平均値と、サービス残業の割合の表が載っており、運送業が残業時間1位なのは予想に近い部分があったが、
サービス残業が1位は教育、学習支援業であり、
人と関わりが多い職種に残業が生まれやすいという指摘は
なるほど!と思いました。

これから就職・転職する方がいたら一度そのページだけでも読むと良いと思います!

正直残業を減らすのは日本では不可能では?と思っていましたが、
構造的な長時間労働そのものは先進国すべてが経験したことであり、日本以外の国が働きすぎを経験していない訳ではないという指摘があり、一見不可能と思える残業を減らす方法があるのかもしれないと考えさせました。

根源的な残業抑制は業務の透明性、時間の透明性、コミュニケーションの透明性が必要とあるので、自分の持っている仕事をエクセルにまとめてチームに共有していこうと思いました。

 

この本のおすすめ度★★★★☆

ではまた!

 

著者:中原淳 / パーソル総合研究所   紙の本の長さ: 397 ページ
出版社: 光文社 (2018/12/20)